「着物と帯の関係性」
みなさまは「帯結び」についてどんなイメージをお持ちでしょうか。
和装が好きでこのページにたどり着いてくださった方にとっては
もうそれは「着物の楽しみ方の一つ」として定着しているかもしれない。
着物とともに着姿全体のイメージを決定する重要な要素である。
とはいえ着付けができない方や始めたばかりの方にとっては紛れもなく「壁」の一つに感じてしまうポイントでもあるのだが、帯結びに対するハードルが下がればいよいよ着物コーディネートの世界が広がっていくのだ。
帯にはいくつかの種類があり、たくさんの結び方がある。
どんな着物にどんな帯を合わせるか、通例として決まっている部分もあるが、正式な場で正装として着るとき以外では基本的にその日の予定や、気分によって自分の好きなものをつけられる。
組み合わせのバリエーションはまさに無限大だ。
同じ着物も帯を変えると違った味付けになるし、結び方をたくさん知っていればデザインに飽きず長く楽しむことができる。
もちろん見た目の特徴だけでなく、一本の帯を体に沿って巻きつける着方によって、洋服の心地よさとは別の心地よさもある。
気崩れや過度の締め付けには注意が必要だが自分の体にぴったりと沿ってくれるのは気持ちがいいし、ウエストがきつくなってきたので買い替え、なんてこともないのでその意味ではコスパもいい。
身長や体型によって結び方を工夫すれば全体のバランスもその人用に調節できるため、SやLといったサイズを用意しなくても同じ一本の帯で多くの人に対応できる。
外からは複雑に結ばれているようにしか見えない帯結び実際に触れて、構造に目を向けると自分のニーズに合った可能性も見えてくる。
たまには深呼吸して、和装ならではの柔軟さ、自分の思い通りにできる心地よさを大切にしていきたい。