着物で音のある場所へ。ROCCAが紡ぐ“六重奏”の帯とは?
こんにちは!
たゆたふのSAITOです。
たゆたふ 博多織半幅帯シリーズに新柄 4カラーバリエーションが仲間入り。今回ご紹介するのは、博多織の新作オリジナル帯です。ROCCAから、新しく博多織半幅帯が誕生しました。 たゆたふのブランド「ROCCA」のデザイナーが、丁寧に、何度も試行錯誤を重ねて生まれた新作帯です✨ この帯がどのように誕生したのか。 そのデザインに込められたコンセプトやアイディアを、 ROCCAのデザイナーへのインタビューを通してお届けします。 さらに、帯にぴったりのおすすめコーディネートや、 制作に込めた想いもたっぷりご紹介しますので、どうぞ最後までお楽しみください♪
◇目次----------------
01 | ROCCAデザイナーが語る、博多織半幅帯に込めた想い!?
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1.ROCCAデザイナーが語る、博多織半幅帯に込めた想い!?
今回は、たゆたふオリジナルブランド「ROCCA」から登場した新作・博多織半幅帯について、デザインを手がけたROCCAのデザイナーにインタビューしました! 「音のある場所へ」というコンセプトのもと、デザイナーの好きなホルンや音楽から着想を得て生まれたこだわりのデザイン、“六重奏”という柄名に込められた意味や、制作過程の裏側など、、、 ここでしか聞けないお話をお届けします🎷✨
インタビュー形式でお届けします。どうぞご覧ください!
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1-1. コンセプト:「音のある場所へ」
Q. 今回のデザインには、どんな想いが込められているのでしょうか?
A.
日常の中にも“音のある場所”って、実はたくさんありますよね。 そんな場所に、もっと気軽に着物で出かけてほしい——そんな思いが、このデザインの出発点でした。
私自身、ホルンという楽器の音がとても好きなんです。
歴史のある楽器で、さまざまな時代やジャンルの音楽に使われていて、それもまた大きな魅力。さらに、あの優美なフォルムにも惹かれます。
実はROCCAのチームにも、もう一人ホルンを吹くメンバーがいて。
そんな偶然も重なり、「楽器を柄に取り入れてみよう」となり、“音のある場所へ出かけよう”をメインコンセプトに据えました。
コンサートホール、ライブハウス、美術館、カフェ…
音が響く場所は、日常のあちこちにありますよね♪
1-2. 「六重奏(ろくじゅうそう)の調べ」に込めた意味
Q. 新柄「六重奏」の調べには、どんな背景があるのでしょう?
A.
ROCCAのロゴに込められた「六角形」から着想しました。
はじめは「六歌(ろっか)の歌を奏でよう」という仮のキャッチコピーから制作をスタートし、最終的に「六重奏の調べ」という名前にたどり着きました。
それぞれの柄が音のように響き合い、調和するような構成にしています。
「六重奏」という言葉、あまり耳にしませんよね。三重奏や五重奏のように一般的ではないからこそ、その少し特別な響きに惹かれました。
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1-3. 手に取りやすく、でも上質に
Q. 価格設定にもこだわりがあると伺いました。
A.
はい、たゆたふでは企画からデザイン、販売を自社で行っているので、コストを抑えながらも品質にこだわれるのが強みです。
「和装は高くて手が届かない」というイメージのハードルを少しでも下げたくて。
特に正絹の質の良い商品を手軽に楽しんでいただきたく、はじめての方にも手に取ていただきやすいように価格を低く設定することにこだわりました。
カジュアルに着物を楽しむきっかけになってもらえたら嬉しいです。
1-4. デザインに込めたこだわり
Q. デザイン面で特に意識された点は?
A.
“音”をテーマにするにあたって、あえて音符は使わずに表現したいと思いました。 五線譜をベースに、三角形や丸、曲線などで「音が踊る」ようなイメージをつくっています。
また、博多織特有の細い経糸を多く用いることから、柄と柄の間に一定以上の“空白”ができないようにする必要があり、デザインとしての流れも大切にしつつ、全体のバランスを作っていきました。
Q. 苦労した点は?
A.
一番苦労したのは、どこを取っても美しく見える柄の調整です。
帯は巻き方によって前後ともに見える部分が変わるので、どんな結び方をしていただいてもどこをとっても美しく見えるデザインにこだわりました。
色選びも何度も調整し、本当に「これだ!」と思えるものだけを厳選しました。
1-5. 伝統と今のミックス「変わり献上」
Q. 献上柄をあえて取り入れた理由は?
A.
博多織の献上柄は、独鈷・華皿・親子縞を配した縁起の良い文様。格式と気品を兼ね備えた伝統の柄。
その由来や歴史を学び、さらに献上柄の魅力に惹かれていきました。
献上柄を残しつつアレンジした“変わり献上”として取り入れたいと思いました。
見た瞬間に「これは博多織だ」とわかる親しみやすさもありながら、モダンな要素を加えることで、ROCCAらしい表情に仕上げました。
1-6. カラー展開|たゆたふの着物に寄り添う4色
Q. カラーにもかなりこだわりがあるそうですね。
A.
はい、たゆたふの定番着物に合わせやすいことを大前提に、色選びを行いました。
それぞれの色には個性があって、響き方も違うんです。
留紺色(とめこんいろ):デザイナーのお気に入り。定番で合わせやすく、落ち着きある万能色。
白灰色(しらはいいろ):上級者向けの“抜け感カラー”。さりげないお洒落を楽しみたい方に。
鶯色(うぐいすいいろ):少し珍しい、粋な雰囲気に。和の空気感がある一色。
鼈甲色(べっこういろ):王道カラー。浴衣にも合わせやすく、季節を問わず活躍します。
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1-7. 最後に|この帯と一緒に「音のある場所へ」
Q. この帯を手にした方に、どんなふうに楽しんでほしいですか?
A.
ぜひ、お気に入りの音楽を聴きに行くときや、日常のちょっとしたお出かけにも、気軽に着物で出かけてみてほしいです。
この帯が、誰かの「今日はちょっと着物を着てみようかな」というきっかけになれたら嬉しいですね。
そして、着物をもっと楽しんでもらえたら最高です♪
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3.博多織半幅帯にプラスαで、おすすめアイテム
たゆたふの博多織半幅帯は、さまざまな着物と合わせて、自由なコーディネートが楽しめるアイテムです。 今回は、そんな半幅帯をさらに魅力的に引き立ててくれる、おすすめのアイテムをご紹介します🙌
たゆたふがセレクトした小物やアイテムをプラスすれば、あなただけのスタイルがもっと輝くきます✨ お気に入りの組み合わせで、日常にワクワクを+してみませんか?
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「帯に合わせる着物も気になる…!」という方には、たゆたふおすすめのデニム着物もご紹介しています♪半幅帯との相性も抜群で、カジュアルながら上品なコーディネートが楽しめます✨詳細は以下のリンクからご覧いただけますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
4.まとめ・感想
今回のインタビューを通して、博多織の知識やデザイナーのこだわりに触れることができ、より一層和装が好きになりました😊 デザインを学ぶ中で、「このデザインはどうしてこうなったのか」「どんな背景があるのか」を知ったうえで作品に触れるという体験は、なかなかできることではないと思います。 だからこそ、こうした背景や想いを少しでも多くの方に届けて、和装の楽しさや奥深さを広めていけたら嬉しいなと思います✨
記事を書いた人:SAITO